『反射率0.39』(はんしゃりつれいてんさんきゅう、Albedo 0.39)は、ヴァンゲリスのアルバム。
『反射率0.39 Albedo 0.39』 | ||||
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ヴァンゲリス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1976年 | |||
ジャンル | ロック(別記) | |||
時間 | ||||
レーベル | RCAレコード(US=発売時) | |||
プロデュース | ヴァンゲリス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ヴァンゲリス アルバム 年表 | ||||
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曲順、日本語曲名及び収録時間は2004年1月発売の紙ジャケット仕様の日本国内盤CD(BVCM-37679)による。
- パルスター - Pulstar (5:45)
- フリーフォール - Freefall (2:15)
- 静かの海 - Mare Tranquillitatis (1:47)
- メイン・シークエンス - Main Sequence (8:11)
- オリオンの剣 - Sword Of Orion (1:56)
- アルファ - Alpha (5:45)
- 核の創生 パート1 - Nucleogenesis Part 1 (5:56)
- 核の創生 パート2 - Nucleogenesis Part 2 (6:12)
- 反射率0.39 - Albedo 0.39 (4:23)
RCAレコードで『天国と地獄』に続いてリリースした2作目のアルバム。ジョン・アンダーソンが参加した前作とは異なり、幾つかの効果音声を除いて基本的にヴァンゲリス一人で演奏を行っている。
題名は地球を意味している。「反射率」(アルベド/Albedo)とは、任意の非発光物体が光を投射された時にその光をどの程度反射するか、という割合で、完全に反射する物体(鏡)を1.00と設定すると、アルバムが制作された1976年当時の地球は0.39となる。この題名及び個々の楽曲のタイトルも全て天文学や天体物理学に関連したものになっている[2]。
発売当初のLP及び1990年にCD化された時、アルバムのオビでは「ロック」に分類されていたが、一般的にはシンセサイザー使用の割合などから「プログレッシブ・ロック」或いは「シンセサイザー音楽」として分類される事が多かった。なお、Wikipediaの英語版では本作を「Electronic_Music(電子音楽)」に分類している。
6曲目(LPではB面1曲目)の「アルファ」は、1980年のテレビ番組『コスモス(宇宙)』で使用され、ヴァンゲリスのベスト盤等にも複数回にわたって収録されている。その過程で、新たな編曲で演奏し直したバージョンや、原曲に一部新たな音を加えたリミックス・バージョンがヴァンゲリス本人によって制作されており、公式にリリースされた媒体で確認できるものだけでも、次のものがある。
- 1986年(日本では翌年)のテレビ番組『コスモス・スペシャル』のための再演奏バージョン(音源としてリリースはされていないが、同番組の日本国内版VHS第12巻(『COSMOS 宇宙人からの手紙』、マクザム MAV-018)の33:40頃-36:40頃に約3分間収録されている[3])
- 1996年のアルバム『ポートレイツ』のためのリミックス・バージョン(原曲に音を追加)
- 2000年のコンピレーション2枚組CD『The Music of COSMOS』(BMG Special Products MOC 1100)収録のバージョン(ポートレイツのリミックス・バージョンの冒頭にエフェクトを追加。ただし、当該作業はヴァンゲリス本人ではない可能性あり)
- 2003年のアルバム『オデッセイ』のための再リミックス・バージョン(ポートレイツのリミックス・バージョンにドラムを中心に音を追加)
- テレビ朝日の放送休止前に放送される啓発CM「大地震に備えて…」のBGMとして使用されている。
- ^ VANGELIS | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ 本作品のライナーノーツの解説より。
- ^ 1996年発売の米国版VHS(Turner Home Entertainment 3379Vほか)及び2000年発売の7枚組DVD(Cosmos Studios CDVD1010)には、この再演奏バージョンは収録されていない。