第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会


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第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会(だい94かい てんのうはいぜんにほんサッカーせんしゅけんたいかい)は、2014年平成26年)7月5日から2014年12月13日まで開催された天皇杯全日本サッカー選手権大会である。

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会
開催国 日本の旗 日本
開催期間 2014年7月5日 - 12月13日
参加チーム数 88
優勝 ガンバ大阪
準優勝 モンテディオ山形
ACL2015出場 浦和レッズ(詳細後述
試合総数 87
ゴール数 308 (1試合平均 3.54点)
観客動員数 289,522 (1試合平均 3,328人)
得点王 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)
永井謙佑名古屋グランパス
(6得点)
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ガンバ大阪が5年ぶり4回目の優勝を果たし、2000年の鹿島アントラーズ以来史上2チーム目の国内タイトル三冠を達成した。

2013年11月14日の日本サッカー協会 (JFA) 理事会に於いて日程等の審議が行われてスケジュールが確定[1]、2014年3月13日のJFA理事会に於いて開催規程と運営要項の変更が話し合われてレギュレーションが確定し[2]、2014年5月19日に大会実施概要が公表された[3]

レギュレーションの大きな変更点としては、2014年からのJ3リーグ (J3) 発足に伴うシードチーム配分の変更が挙げられる。具体的には、従来の「日本フットボールリーグ (JFL) シード枠」(JFL前期終了時点での1位チーム)に代わり、「前回大会のアマチュアカテゴリー最優秀成績チーム」にシード権が与えられることになった[2]。なお、本年より創設されたJ3リーグ所属12チームに対して本大会へのシード権は付与されず、アマチュアシード枠で出場するAC長野パルセイロJ3リーグ戦限定で参加しているJリーグ・アンダー22選抜を除く10チームが各都県の予選に参加し、FC町田ゼルビアおよびSC相模原以外の8チームが当該各県予選で優勝し本大会に出場した。

また、決勝戦については、それまで長年にわたって決勝の会場となっていた国立霞ヶ丘競技場陸上競技場が、2019年ラグビーワールドカップ、及び2020年夏季オリンピックに向けた国立競技場への施設建て替え工事(2015年10月解体完了)に伴い使用できなくなることから、「3万人以上収容のキャパシティーを有するスタジアム」での開催を念頭に決勝戦の主管団体を公募したところ、東京都サッカー協会(東京スタジアム (味の素スタジアム))、大阪府サッカー協会(長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居))、神奈川県サッカー協会(横浜国際総合競技場(日産スタジアム))から応募があった。この3会場について、10月31日に天皇杯実施委員会にて実施委員16名による投票を行った結果、東京スタジアムと横浜国際が7票で同票となったが、「FIFAワールドカップ決勝FIFAクラブワールドカップ決勝の開催実績が多かった」との実施委員長裁定により横浜国際が天皇杯決勝の会場に推薦され、理事会で承認された[1][4]。決勝戦が国立霞ヶ丘陸上競技場以外で開催されるのは、第46回大会以来48大会ぶりとなる。また、決勝の日程についても、恒例の「元日決勝」から12月に前倒しされている(詳細後述)。

なお、次回の第95回(2015年度)からは、第2種(高校生・ユース)のチームの出場資格が廃止され、第2種チームの出場は今大会に出場した3チーム(モンテディオ山形ユース、山梨学院大学附属高校徳島市立高校)がひとまず最後となった[5]

優勝したガンバ大阪にはAFCチャンピオンズリーグ2015への出場権が与えられた。

AFCアジアカップ2015が2015年1月9日に開幕することから、日本代表の準備期間を確保するために12月中に大会を終えることになり、決勝戦については恒例となった「元日決勝」から12月13日に前倒しされた[1][4]。元日に決勝戦を行わないのは、第47回大会以来47大会ぶりとなる[6]。また、決勝戦の日程前倒しと同時に、準決勝までがJリーグのリーグ戦日程と重なることを踏まえて準々決勝以降の日程間隔も見直された結果、全体の日程も8月開幕となった前回大会よりさらに1ヶ月半前倒しの7月開幕となった。なお、北海道代表は6月中に決定することができない[7] ため、北海道代表の関わる1回戦・2回戦は別の日に開催された。

日程見直しの結果、準決勝もこれまでと異なる「平日ナイトゲーム、2試合同時開催」(従前は日中の2試合時差開催)となったこともあり、総合テレビラジオ第1放送での中継は行われなかった(BS1でマルチチャンネル放送を実施)。

前回(第93回大会)・前々回(第92回大会)は3回戦終了後に組み合わせの再抽選が行われたが、今大会ではラウンド16[注 1](4回戦)終了後に決定することになっている[3]

試合 開催日 備考
1回戦 7月5日、6日(26日[† 1] 都道府県代表チーム、アマチュアシードチームの参加
2回戦 7月12日、13日(8月6日[† 2] J1、J2チームの参加
3回戦 8月20日[注 2]
ラウンド16(4回戦) 9月6日、7日(10日[† 3]
準々決勝 10月11日、12日(15日[† 4]
準決勝 11月26日
決勝 12月13日
  1. ^ マッチナンバー【6】(北海道代表 対 群馬県代表)のみ。
  2. ^ マッチナンバー【32】(コンサドーレ札幌 対 【6】の勝者)のみ。
  3. ^ Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝に進出するJ1チームの試合および天皇杯ラウンド16に進出したJ2、J3チームの試合が対象。
  4. ^ Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝に進出するJ1チームの試合および天皇杯準々決勝に進出したJ2、J3チームの試合が対象

上記の日程は、レギュレーション発表時点の予定に基づいたが、ラウンド16(4回戦)については予備日の対象となるチーム(J2勢およびナビスコカップ準々決勝進出チーム)の関係する試合が8試合中7試合となった結果、本来日程であった9月6日には開催されず、1試合のみ9月7日に開催されることになった。同様の理由で、準々決勝も本来日程であった10月12日には開催されず、1試合のみ10月11日に開催されることになった。

以下の「出場回数」についてはJFAの公式記録に基づくが、基本的には「前身となるチーム(クラブ化前の実業団チーム、など)からの通算回数」としている。ただし、一部に例外もある。

2014年のJリーグ ディビジョン1所属の全18チーム。

チーム 出場回数
ベガルタ仙台 20年連続21回目
鹿島アントラーズ 23年連続31回目
浦和レッズ 49年連続50回目
大宮アルディージャ 19年連続20回目
柏レイソル 20年連続47回目
FC東京 21年連続21回目
川崎フロンターレ 20年連続31回目
横浜F・マリノス 36年連続37回目[備考 1]
ヴァンフォーレ甲府 19年連続23回目
チーム 出場回数
アルビレックス新潟 19年連続23回目
清水エスパルス 23年連続23回目
名古屋グランパス 24年連続38回目
ガンバ大阪 34年連続34回目
セレッソ大阪 21年連続46回目
ヴィッセル神戸 24年連続28回目
サンフレッチェ広島 43年連続63回目
徳島ヴォルティス 24年連続26回目
サガン鳥栖 21年連続23回目[備考 2]

2014年のJリーグ ディビジョン2所属の全22チーム。

チーム 出場回数
コンサドーレ札幌 33年連続34回目
モンテディオ山形 19年連続23回目
水戸ホーリーホック 19年連続19回目
栃木SC 17年連続17回目
ザスパクサツ群馬 12年連続12回目
ジェフユナイテッド千葉 28年連続50回目
東京ヴェルディ 39年連続40回目
横浜FC 16年連続16回目
湘南ベルマーレ 43年連続43回目
松本山雅FC 7年連続9回目
カターレ富山 7年連続7回目[備考 3]
チーム 出場回数
ジュビロ磐田 35年連続38回目
FC岐阜 9年連続9回目
京都サンガF.C. 21年連続32回目
ファジアーノ岡山 7年連続7回目
カマタマーレ讃岐 10年連続16回目
愛媛FC 16年連続16回目
アビスパ福岡 21年連続23回目
ギラヴァンツ北九州 7年連続7回目[備考 4]
V・ファーレン長崎 6年連続8回目
ロアッソ熊本 15年連続15回目
大分トリニータ 19年連続19回目

前回大会の本大会に出場したアマチュアカテゴリーのチーム(J1・J2シード以外の48チーム)の中で最も成績が優秀だったチーム

チーム 所属リーグ 出場回数 前回成績
AC長野パルセイロ[9] J3 3年連続4回目 4回戦進出

埼玉県代表は3月30日に[10]、千葉・静岡・愛知・香川の4県代表は6月28日[11] に、5県と北海道・群馬県を除く40都府県の代表は6月29日に[12]、群馬県代表は7月6日に[13]、北海道代表は7月19日に[14] 決定した。

都道府県 チーム 所属リーグ 出場回数
北海道 ノルブリッツ北海道 北海道 05年ぶり05回目
青森県 ヴァンラーレ八戸 JFL 03年連続04回目
岩手県 グルージャ盛岡 J3 07年連続08回目
宮城県 ソニー仙台FC JFL 09年連続17回目
秋田県 ブラウブリッツ秋田 J3 13年連続21回目
山形県 モンテディオ山形ユース プリンス東北 初出場
福島県 福島ユナイテッドFC J3 07年連続07回目
茨城県 筑波大学 関東大学1部 04年連続28回目
栃木県 栃木ウーヴァFC JFL 02年連続06回目
群馬県 tonan前橋サテライト 関東2部 初出場
埼玉県 さいたまSC 関東1部 07年ぶり07回目
千葉県 浦安SC 02年連続02回目
東京都 明治大学 関東大学1部 05年ぶり13回目
神奈川県 Y.S.C.C.横浜 J3 02年ぶり06回目
山梨県 山梨学院大学附属高校 プリンス関東 03年ぶり02回目
長野県 上田ジェンシャン 北信越1部 14年ぶり05回目
新潟県 JAPANサッカーカレッジ 03年ぶり12回目
富山県 富山新庄クラブ 05年連続05回目
石川県 ツエーゲン金沢 J3 08年連続11回目
福井県 サウルコス福井 北信越1部 03年連続06回目
静岡県 藤枝MYFC J3 02年連続02回目[備考 5]
愛知県 トヨタ蹴球団 東海1部 02年連続02回目
三重県 ヴィアティン桑名 三重県1部 初出場
岐阜県 岐阜経済大学 東海学生2部 初出場
滋賀県 びわこ成蹊スポーツ大学 関西学生1部 05年ぶり04回目
京都府 京都産業大学 24年ぶり04回目
大阪府 FC大阪 関西1部 初出場
兵庫県 関西学院大学 関西学生1部 03年連続23回目
奈良県 奈良クラブ 関西1部 06年連続06回目
和歌山県 アルテリーヴォ和歌山 06年連続06回目
鳥取県 ガイナーレ鳥取 J3 15年連続17回目
島根県 デッツォーラ島根 中国 02年連続09回目
岡山県 ファジアーノ岡山ネクスト JFL 04年連続04回目
広島県 SRC広島 中国 18年ぶり02回目[備考 6]
山口県 徳山大学 中国大学1部 02年ぶり07回目
香川県 多度津FC 四国 初出場
徳島県 徳島市立高校 プリンス四国 16年ぶり02回目
愛媛県 FC今治 四国 06年連続06回目
高知県 高知大学 四国大学1部 12年連続19回目
福岡県 福岡大学 九州大学1部 04年連続29回目
佐賀県 佐賀大学 03年連続07回目
長崎県 三菱重工長崎SC 九州 02年連続08回目
熊本県 熊本県教員蹴友団 熊本県1部 03年ぶり02回目
大分県 ヴェルスパ大分 JFL 05年連続05回目
宮崎県 ホンダロックSC 03年ぶり11回目
鹿児島県 鹿児島ユナイテッドFC 初出場[備考 7]
沖縄県 FC琉球 J3 05年連続08回目
  • 出場回数に関する備考
  1. ^ 日産自動車サッカー部→横浜マリノスからの出場回数を含む。なお、横浜フリューゲルス(1999年に統合)の出場回数(13回)は含まない。
  2. ^ 鳥栖フューチャーズの出場回数(5回)を含む(なお、鳥栖と鳥栖Fには組織としての連続性はない。当該項参照)。
  3. ^ 前身の北陸電力/アローズ北陸(10回出場)およびYKK APサッカー部(11回出場)の出場回数は含まない。
  4. ^ 前身の三菱化成黒崎サッカー部の出場回数(4回)を含まない。
  5. ^ 前身の静岡FC(2回出場)の出場回数は含まない。
  6. ^ 前回の出場は前身の広島教員サッカークラブ時代。
  7. ^ 前身のヴォルカ鹿児島(6回出場)およびFC KAGOSHIMA(1回出場、別に前身の「鹿屋体育大学クラブ」で1回出場)の出場回数は含まない。
2014年7月26日 No.6 クラブフィールズ・ノルブリッツ北海道 1 - 2 tonan前橋サテライト 札幌市
13:00 山田庸介   67分 公式記録 (PDF)
競技場: 札幌厚別公園競技場
観客数: 374人
主審: 塩津祐介
2014年7月12日 No.28 徳島ヴォルティス 1 - 0 鹿児島ユナイテッドFC 鳴門市
13:00 ドウグラス   88分 公式記録 (PDF) 競技場: 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
観客数: 1,208人
主審: 中村太
2014年7月12日 No.30 松本山雅FC 1 - 0 カマタマーレ讃岐 松本市
15:00 椎名伸志   86分 公式記録 (PDF) 競技場: 松本平広域運動公園総合球技場アルウィン
観客数: 5,767人
主審: 森川浩次
2014年8月6日 No.32 コンサドーレ札幌 5 - 0 tonan前橋サテライト 札幌市
19:00
公式記録 (PDF) 競技場: 札幌厚別公園競技場
観客数: 1,654人
主審: 野田祐樹
2014年7月12日 No.41 横浜F・マリノス 3 - 0 ホンダロックSC 横浜市
18:00
公式記録 (PDF) 競技場: ニッパツ三ツ沢球技場
観客数: 5,821人
主審: 池内明彦
2014年7月12日 No.43 ヴァンフォーレ甲府 1 - 0 明治大学 甲府市
15:00 水野晃樹   52分 公式記録 (PDF) 競技場: 山梨中銀スタジアム
観客数: 2,105人
主審: 上田益也
2014年7月12日 No.46 V・ファーレン長崎 3 - 1 FC岐阜 諫早市
18:00
公式記録 (PDF) 関田寛士   88分 競技場: 長崎県立総合運動公園陸上競技場
観客数: 2,574人
主審: 河合英治
2014年7月13日 No.50 ファジアーノ岡山 1 - 2 愛媛FC 福山市
16:00 林容平   49分 公式記録 (PDF)
競技場: 福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場
観客数: 1,524人
主審: 長谷拓
2014年7月13日 No.56 京都サンガF.C. 3 - 1 ガイナーレ鳥取 鳥取市
13:00
公式記録 (PDF) 馬渡和彰   38分 競技場: とりぎんバードスタジアム
観客数: 2,098人
主審: 小屋幸栄
2014年8月20日 No.58 ガンバ大阪 1 - 0 徳島ヴォルティス 吹田市
19:00 宇佐美貴史   28分 公式記録 (PDF) 競技場: 万博記念競技場
観客数: 3,122人
主審: 家本政明
2014年8月20日 No.59 FC東京 2 - 0 松本山雅FC 調布市
19:04
公式記録 (PDF) 競技場: 味の素スタジアム
観客数: 9,446人
主審: 西村雄一
2014年8月20日 No.60 清水エスパルス 2 - 1 コンサドーレ札幌 静岡市
19:04 公式記録 (PDF) 都倉賢   27分 競技場: IAIスタジアム日本平
観客数: 3,240人
主審: 榎本一慶
2014年8月20日 No.61 セレッソ大阪 1 - 0 カターレ富山 大阪市
19:00 藤本康太   45+2分 公式記録 (PDF) 競技場: キンチョウスタジアム
観客数: 4,836人
主審: 山本雄大
2014年8月20日 No.62 奈良クラブ 0 - 5 ジュビロ磐田 磐田市
19:04 公式記録 (PDF)
競技場: ヤマハスタジアム
観客数: 2,666人
主審: 飯田淳平
2014年8月20日 No.63 ソニー仙台FC 0 - 1 モンテディオ山形 仙台市
19:03 公式記録 (PDF) 萬代宏樹   29分 競技場: ユアテックスタジアム仙台
観客数: 2,164人
主審: 村上伸次
2014年8月20日 No.64 サガン鳥栖 3 - 1 大分トリニータ 鳥栖市
19:00
公式記録 (PDF) 風間宏矢   23分 競技場: ベストアメニティスタジアム
観客数: 3,634人
主審: 福島孝一郎
2014年8月20日 No.65 横浜F・マリノス 2 - 3 (延長) ギラヴァンツ北九州 横浜市
19:00
公式記録 (PDF)
競技場: ニッパツ三ツ沢球技場
観客数: 4,577人
主審: 吉田寿光
2014年8月20日 No.69 川崎フロンターレ 0 - 1 愛媛FC 川崎市
19:00 公式記録 (PDF) 表原玄太   34分 競技場: 等々力陸上競技場
観客数: 5,104人
主審: 今村義朗
2014年8月20日 No.70 大宮アルディージャ 2 - 1 湘南ベルマーレ さいたま市
19:00 ズラタン   80分86分 公式記録 (PDF) 三竿雄斗   56分 競技場: NACK5スタジアム大宮
観客数: 3,841人
主審: 松尾一
2014年8月20日 No.72 名古屋グランパス 4 - 0 京都サンガF.C. 名古屋市
19:00
公式記録 (PDF) 競技場: 名古屋市瑞穂公園陸上競技場
観客数: 2,892人
主審: 上田益也
2014年9月10日 No.73 サンフレッチェ広島 1 - 3 ガンバ大阪 広島市
19:00 皆川佑介   89分 (PK) 公式記録 (PDF)
競技場: エディオンスタジアム広島
観客数: 3,056人
主審: 木村博之
2014年9月7日 No.74 FC東京 1 - 2 清水エスパルス 調布市
19:04
公式記録 (PDF)
競技場: 味の素スタジアム
観客数: 8,494人
主審: 高山啓義
2014年9月10日 No.76 モンテディオ山形 1 - 0 (延長) サガン鳥栖 鳥栖市
19:03
公式記録 (PDF) 競技場: ベストアメニティスタジアム
観客数: 3,555人
主審: 岡部拓人
2014年9月10日 No.78 V・ファーレン長崎 1 - 2 (延長) ジェフユナイテッド千葉 千葉市
19:03
公式記録 (PDF)
競技場: フクダ電子アリーナ
観客数: 3,710人
主審: 山本雄大
2014年9月10日 No.79 愛媛FC 1 - 2 大宮アルディージャ さいたま市
19:04
公式記録 (PDF)
競技場: NACK5スタジアム大宮
観客数: 2,788人
主審: 榎本一慶
2014年9月10日 No.80 ザスパクサツ群馬 0 - 1 名古屋グランパス 名古屋市
19:04 公式記録 (PDF) 競技場: 名古屋市瑞穂公園陸上競技場
観客数: 2,810人
主審: 高山啓義

準々決勝の抽選は2014年9月16日日本サッカー協会ビル(JFAハウス)内日本サッカーミュージアムにて行われた。抽選方法としては前回大会を踏襲しているが、一部変更点がある。

  1. 8チームをすべて同じポットに入れる。
  2. トーナメント表の対戦カードごとにAポジション(ホームチーム)とBポジション(アウェーチーム)を設定。
  3. No.81のA→No.81のB→No.83のA→No.83のB→No.82のA→No.82のB→No.84のA→No.84のBの順に抽選し、対戦カードを決定。
  4. AポジションとなったG大阪・C大阪・名古屋・山形に対しては、準々決勝のホーム開催優先権が与えられ、抽選と同時に開催会場が確定した。なお、北九州については会場の都合からBポジションとなることがあらかじめ確定していた(結果的にNo.84のBとなっている)。

ドロワーは日本サッカー協会会長の大仁邦彌、天皇杯実行委員会委員長の佐々木一樹、スルガ銀行代表取締役社長兼CEOの岡野光喜、ゲストドロワーとして名波浩田中誠[15]

なお、今回の抽選会の模様の中継は前年までのNHK BS1ではなく、スカパー!にて「天皇杯ベスト8抽選会〜ラウンド16ハイライト〜」として放送された(無料放送を実施)。ゲストは準々決勝に進出したギラヴァンツ北九州監督の柱谷幸一と、解説の水沼貴史秋田豊。番組進行担当は中村義昭[16]

2014年10月15日 No.81 ガンバ大阪 2 - 0 大宮アルディージャ 吹田市
19:00
公式記録 (PDF) 競技場: 万博記念競技場
観客数: 3,604人
主審: 村上伸次
2014年10月15日 No.83 セレッソ大阪 0 - 1 ジェフユナイテッド千葉 大阪市
19:04 公式記録 (PDF)
競技場: キンチョウスタジアム
観客数: 4,874人
主審: 東城穣

決勝に勝ち進んだのは、2012年・第92回大会以来の決勝進出で、2009年・第89回大会以来5年ぶりの優勝を目指すガンバ大阪と、クラブ初のタイトルを目指すモンテディオ山形の2チーム[17]。G大阪はJ1復帰初年度で優勝を果たし、ナビスコカップと合わせて2014年シーズンの3冠を目指す。一方の山形はJ2では6位ながらもJ1昇格プレーオフを制してJ1昇格を決め、勢いを持続したまま決勝に臨むことになった。J2クラブの決勝進出は、J2勢同士の対戦となった2011年・第91回大会以来3大会ぶり、東北勢の決勝進出は、1933年・第13回大会に出場した仙台サッカークラブ以来81年ぶりとなる[18]

試合は前半4分、G大阪自陣前からGK東口順昭のフリーキックをFWパトリックが頭で落とし、FW宇佐美貴史が胸トラップからボレーシュート。一旦は山形GK山岸範宏がはじき返すが、こぼれ球に宇佐美自らが詰めて右足で押し込み、G大阪が序盤早々に先制点を挙げる[19]。前半22分には山形のコーナーキックのこぼれ球を宇佐美が奪ってドリブルで持ち上がりカウンター攻撃からパトリックにラストパス、これをパトリックが落ち着いて決め、G大阪が前半のうちに2点を挙げる[19]

躍進の立役者となったFW川西翔太を契約上の関係で[注 3]、MFキム・ボムヨンを出場停止で欠いた上で2点のビハインドという苦しい展開となった山形は、後半開始からDF舩津徹也を投入して守備を修正、後半15分にはFW林陵平を投入して運動量をさらに上げる作戦に出る。すると後半17分、攻撃参加していたDF石川竜也のクロスボールをMF松岡亮輔が反らし、MFロメロ・フランクが決めて山形が1点を返す[19]。その後も足の止まったG大阪に対して猛攻を仕掛ける山形だったが、逆に後半40分、山形DF山田拓巳が足を攣らせて一時ピッチを離れ守備が乱れた隙に、G大阪MF倉田秋からMF遠藤保仁を経由してゴール正面のFW宇佐美にラストパス。これを宇佐美が豪快に振り抜くと、シュートは山形DF當間建文の足に当たりながらもそのままゴールイン、ダメ押しの3点目を奪われる[19][21]

試合はそのまま終了。G大阪が3-1で山形を下し、5大会ぶり4度目の優勝。史上2チーム目となるリーグ戦・ナビスコカップ・天皇杯の国内主要タイトル三冠を達成した[19]。これに伴い、優勝チームに第2代表としての出場権が与えられるAFCチャンピオンズリーグ2015はリーグ戦2位の浦和レッズが第2代表に、リーグ戦3位の鹿島アントラーズが第3代表に繰り上がり(以上本戦からの出場)、リーグ戦4位の柏レイソルが新たに第4代表(プレーオフからの出場)としての出場権を獲得した[22][23]